経済についての基礎知識について~投資する上での土台~

投資をこれから進めていくにあたってやるにあたって、いろいろなことを勉強していく必要があります。投資を進めていくには、経済活動とはいったい何なのかを考えることは非常に重要です。

経済とは何か??

経済という言葉は、経国済民の略です。

“国を治め民を救う”

これは、現代の日本語でいう政治を意味し、“生産”、“消費”、“分配”など、人間が社会で活動してく上での社会関係の総体としての意味での認識が浸透しています。

そのほかにも倹約・効率性(“経済的な支出”とか言いますよね)という意味もあったりします。

経済活動には3つ主体があり、「政府」、「企業」、「消費者(家計)」で、これら3つの主体の間で、お金を介するすべての活動が経済です。「ヒト」、「モノ」、「カネ」という有限資源をどのように有効活用するか考えていくのが経済学という学問です。

経済活動の主体は“お金”です。

経済とは、有限の資源を効率的に配分して、生産していくことで発展していきます。限りある資源の効率的な配分とは、人間の行動に置き換えても同じです。

例えば、時間も有限な資源です。学校で勉強して時間を使っているということは、逆に、その間、アルバイトはできないわけです。そのことにより、時給1000円を捨てた、費用を支払ったと言えます。これは機会費用と言いますが、こういった形で様々なことを選択していく中で最適化を目指していくわけです。

社会主義VS資本主義

 

  • 社会主義経済

一部のエリートが支援の配分を計算し実践することが最適だと考える方式です。代表的な社会主義の国というのはソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)です。

  • 資本主義経済

資源の配分をお金に担わせる方式です。貴重なものは高くなるし、貴重じゃないもののは安くなります。アダムスミスの神の見えざる手にいわれるように、みんなが金儲けのために動けば効率化されるという考え方です。日本はもちろん、アメリカなど、世界の大多数の国が資本主義です。

社会からお金が無くなれば幸せなのか??(社会主義の恐怖)

今も存在しているカンボジアという国がありますが、この国は昔、“原始共産主義”という恐ろしい体制をとっていました。

ここで、お金が無ければ幸せなのではないかと考えた恐ろしいポルポト政権というものが誕生しました。その当時は民主カンプチアという国名でした。

原始共産制

原始共産制は、自分で食べるものだけを自分で生産するという考えです。自分の分しか生産しないので、余剰が出ず、貧富の格差が生まれないと考え、文明が発展する前の時代に戻そうとしました。自分の分しか生産しないので、ものが流通しないので、お金も無くしました。

また、首都のプノンペンにいた人を全員追い出し、歩いて農村まで行かせ、全員を農業従事者にさせました。

これに逆らったら全員虐殺されました。知識のある人はこれに反対して対抗してくる恐れがあるので、知識人、教師などを皆殺しにしました。

学校を廃止し、海外留学していた人も海外の進んだ考えを持っていると考えられ、戻って来たとたん全員、虐殺されました。

カンボジア政府の発表によると、国民600万が300万まで減少したと言われています。

ポルポトはこれまでの世界でも一番恐ろしい人ではないかと言われていますが、結局、お金を無くせば幸せになれるわけではなく、私たちはお金からは逃げることができないのだということです。

三面等価の原則

これは大学の経済学の授業を取っていれば、習うと思います。

経済は3つの主体がお金を介して行う活動のことですが、お金が循環する経路は、“生産”、“消費(支出)”、“分配”の3つがあります。要するに、生産されたすべての製品やサービスは、企業や個人によって消費され、それらの付加価値は企業の売り上げや労働者の賃金という形で分配されるので、3つ要素は三面等価と呼ばれます。ただ、実際は、在庫が出たりするので、需要と供給が一致することはなく、どこかに余りが出ます。これが景気の波につながります。

景気とは??

景気というのは、いつも波がありますよね?何をもって景気が良いとか悪いとか言っているのでしょうか?

景気が良い状態を“好況”、悪いと“不況”と言いますが、これはあくまで景気全体のトレンドに過ぎません。景気は気の持ちようによって変わるとも言えます。

ダイヤモンドか水どちらが価値が高いかいうのも、サハラ砂漠のど真ん中にいたら、水が大事だし、人間は置かれた環境とかによって、大事なものが変わりますし、景気への感じ方もかわります。別に、投資において、個別企業の株価がどうなるというのとは関係なく、不況下でも業績を伸ばす企業はあります。あくまで全体のトレンドがどうなっているかというのが景気の考え方です。全体の指数に投資する商品や、国の成長力に期待しての投資であれば、全体のトレンドはとても重要でしょうが、株式など、個別の企業の価値については、直結して来ないこともあるでしょう。景気の動向をきちんと理解することは重要ですが、景気がすべての指標ではないということです。

また、景気循環には、学術的な根拠もあり、以下の3つがあります。

  • キチンの波(在庫のサイクル 40か月)
  • ジュグラーの波(設備投資のサイクル 10年)
  • クズネッツの波(建物の需要のサイクル 20年)
  • コンドラチェフの波(技術革新のサイクル 60年)

 

これまでの統計だと、だいたいこの大きな波に応じて景気が動いています。

現在の日本の景気については“実感の薄い景気拡大である”と言われます。戦後最大の景気拡大局面に迫る勢いといわれていますが、GDP成長率は年平均わずか1%に留まります。

実際は具体的な生活環境や職業などによっても実感に差が出るように、景気が良いと感じている人と感じていない人の差は生じてしまいます。それが景気というものなのでしょう。

最近発表された統計によると、現金給与支給総額は増えていないというデータも出ているようです。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/31/3103p/dl/pdf3103p.pdf

インフレとデフレについて

投資をする必要性にもつながってくるのですが、今、日本はインフレを目指しています(日銀が毎年物価上昇率2%の目標を掲げています)。なぜかというと、バブル崩壊後、長らく景気低迷、物価が下落するデフレ状態が続いているためです。

ここでインフレ、デフレの意味について考えていきます。

  • インフレ:インフレーション(通貨膨張)という言葉の略で、物価が持続的に上昇していく現象のこと
  • デフレ:デフレーション(通貨収縮)という言葉の略で、物価が自足的に下落していく現象のこと

 

ここで、重要なことは、インフレ局面に入ると、物価が上昇していきますが、通貨の価値は下落するということです。例えば、1個100円の缶ジュースが、インフレにより一本200円になったとします。今までは100円硬貨一枚で良かったのが、2枚必要になったということは、通貨一枚あたりの価値は半分になったということです。

今日本国政府は大量の借金を抱えていますが、インフレになると、通貨の価値が下がるのですから、日本政府が抱えている借金の価値も下がり、負担の重みが軽くなるのです。政府としては、インフレになることで景気も拡大し、税収も増え、さらに謝金の価値も目減りすれば、より借金返済に弾みがつくと考えているのです。

インフレ局面で資産運用が重要な理由

日本においては、IMFの各国のインフレ率の統計によると、金融緩和をする中でも、インフレ率は1%台ということで、目標の2%にはまだ到達していません。それに対して、アメリカやヨーロッパではインフレ率2%を達成しており、相対的に日本の円高基調が進んでしまいます。円高になると日本の輸出産業がダメージを受けるので、円安に誘導するためにも、日本政府は是が非でもインフレを進めていく必要があります。

先進各国では平均的に2%ずつ物価が上昇しているため、先進国の資産に投資していても、年率で2%は資産が目減りしますが、日本で今後、さらにインフレが進めば、高い年率で資産を運用していかなければ、資産がどんどん目減りします。資産運用は待ったなしの状況です。

ここで、海外資産の投資した場合のケースについて考えてみます。例えば、米ドルのインフレ率が2%だったとして、日本に住んでいる日本人が、ドル建ての資産を持っているします。そうすると、ドル資産としては毎年価値が2%上昇します。(代わりにドルの貨幣価値は2%下落します)

最終的には日本に住んでいる日本人が日本円で資産に換金するときに、ドル高円安が2%進んでいれば、資産価値の上昇2%とドル高円安が2%進んだものを掛け合わせた4%で資産の増加になりますので、ダブル効果が得られます。

よって、現在のインフレ局面においては、海外資産もポートフォリオに入れるのが必須になるのです。インフレが続いている国に投資し、日本円がさらに安くなれば、投資効果が各段に上がります。