知識やスキルを活かした社会貢献活動!~スキルが身につくプロボノとは~

本業以外での何か刺激を得られる活動ややりがいのあること、お金を稼ぐことができる活動などについて、検討してきていますが、さっそく具体的に何かできることはないか考えてみました。特に、私のような公務員など、ある程度将来にどのようなキャリアを歩むことになるか見えているのような職業の人や、大企業に勤めていて、毎日、過酷なノルマ、上司からの叱責、自分の希望とは異なる職務をやらされるなど、社会の荒波に揉まれている人にとっては、本業とは違った何かに取り組もうとすることは、新たな刺激を得られ、明日へのモチベーションを保つことにも繋がります。

職場でのモチベーションが上がることに加え、さらに、会社外での活動で何か、今後の人生に彩りを与える活動ができれば、すばらしいことだと思います。

そのような理想がかなうかもしれない方法があります。

プロボノという言葉を聞いたことがありますか。仕事以外で時間を使う場として、ボランティア活動を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、「仕事の経験やスキルを社会や誰かのために使いたい」そのような方はプロボノに参加してみるのはいかがでしょうか?私もこれから、プロボノに参加するべく検討してみたいと思います。

そこで、今回はプロボノについて紹介します。

プロボノとは何か

プロボノとは、自分が持っている職業上の知識やスキルを活かして社会貢献するボランティア活動を行い、社会課題の解決に成果をもたらすことを言います。ラテン語で「公共善のために」を意味するpro bono publicoの略です。プロボノの発祥にはさまざまな説がありますが、米国から始まり、最初は弁護士による低所得者向けの無料相談などが主だったという説があります。日本では2010年がプロボノ元年とされており、結構前から、あったようですが、私は知りませんでした。現在日本では弁護士、税理士や会計士、デザイナーやライターなどさまざまな人たちが非営利団体でプロボノワーカーとして活躍しています。個人単位での参加からチームでの参加までさまざまな形があるようです。

2011年3月に起こった東日本大震災では多くのプロボノワーカーが活躍しました。たとえば、家具メーカーの社員や建築家が自らの専門性を活かして仮設住宅で使用する家具を製作した事例や、被災地の児童が復興への願いを込めたメッセージを作成するプロジェクトをカメラマンや映像処理のスキルがある人がサポートした例もあります。

ボランティアとプロボノの最大の違いは?

プロボノは、プロのスキルを活かしたボランティアであるが、それはいったいボランティアと何が違うのか、疑問に思う人もいるかもしれないと思います。しかし、単なるボランティアとプロボノは違うようです。

ボランティアとプロボノの最大の違いは、「生産性に対する意識」が高いことが一番だとのことです。大企業のマーケティング部長がチャリティ・バザーの受付やテント張りをやるより、NPOのマーケティング戦略を作るほうが生産性が高いと思います。要は、単純な作業ではなく、知的な、特別なスキルを活用して、成果を生み出す活動を行うことがプロボノ神髄なのです。

そういったことをはっきりと意識づけるために、プロボノという言葉を使っています。

これまでボランティアには何の関心もなかったビジネス・パーソンが、プロボノと聞いて関心を持つようになり、「生産性」や「プロのスキル」というキーワードに反応し、そこに「おもしろさ」を感じるようです。単に「企業市民としてボランティアをしましょう」というスローガンだけでは、高いスキルを持ったビジネス・パーソンの関心は芽生えないので、プロボノは生産性への意識の高い人向けの活動のようである。

自分自身の本当の戦闘能力がわかる

まず、プロボノには素の実力が試されるというメリットがあります。多くのNPOは金もなければマン・パワーもなく、知名度もないし、社会的信用もほとんどありません。そもそも、公務員はビジネス・スキルすらない場合も多いでしょう。プロボノをやるということは、そんなNPOに参加して戦うということで、いわば、最新のハイテク機器を駆使した戦いに慣れている米軍兵士が、ナイフ一丁でゲリラ戦を戦う羽目になった、ということに近いと思います。

そこで問われるのは真の自分自身の対応能力だけです。

そもそも企業人というのは、かなり実力をかさ上げされて仕事をしているものだと思います。企業の信用力、ネーム・バリュー、資金力やマン・パワー。それらのリソースの支援を受けて仕事をしています。もちろん、聡明な方はそのことを謙虚に自覚して自分の実力をはかっているものですが、しかし、現実にそれら組織が与えてくれる装備を取り払ったときに、自分の実力がどの程度のものであるかを知ることは難しいと思います。

しかし、プロボノ活動をしてみれば自分の素の実力を知ることができます。素の実力がわかれば、自分には何が足りないかがわかり、どのような自己研鑽を積むことが必要かがわかり、それがわかれば、自分はどのようなスキル・アップが必要なのかもわかるので、本業でのキャリアアップにもつながります。

また、さまざまな制約から解き放たれてビジネスを考える場を得ることもできる。

どんなに優秀で目線の高い人でも、その人自身が所属する組織や業界の論理に犯されてしまうということです。新卒で入社してその後一貫してその組織に勤めている人はもちろん、転職組でさえその組織の論理でものを考える癖がついてしまうことは避けられないでしょう。これは当たり前のことですし、組織人として悪いことでもないと思います。

しかし、真のイノベーションはその組織の理屈や考え方の延長では生まれないのも事実で、優れた人とはイノベーションを生み出すことができる人材であるとするならば、あらゆる組織人は組織の論理から完全に離れた場所で自分の力を試し、鍛える必要があると思います。

そのための鍛錬の場としてプロボノは最適だと私は考えました。自分が所属する組織とはまったく何のしがらみもない、業界の制約とも無縁の世界で、NPOでプロボノするということは、そんな世界で自由にビジネスを考え、構築するという力をつけることになります。

それでは、また次回!!