フリーランス崇拝思想の罠!

結婚して、所帯を持つようになってから、現在の社会情勢や自分自身の経験をふまえ、これからの生き方をより深く模索するようになりました。

ターニングポイントとして、いろいろと過去の自分の行いなどを振り返り、これから自分一人とのしての人生ではなく、家族と歩んでいく人生について、一つ一つの決断が重くなってきます。

私自身いろいろな成功や失敗を繰り返してきましたが、これからも世間の荒波を生き抜いていかなければなりません。

20代、30代はというのは一番、多感な時期というか、様々な困難にも立ち向かい強くいきようと考えている人は多いはずです。

そこで、いま、悩める若者が、流されたり、陥りやすい失敗などを自身の考えを交えながら、自分と同じ思考で間違った方向に進む人がいなくなればいいなと思いながら、私の考えを書いていきます。

フリーランス最高!思想の罠

最近(ずっと前からかもしれませんが)、脱サラして起業してフリーランスになったり、はたまた、大学なんか行っても無駄だし、学歴なんか関係ない!レールに乗った人生なんて辞めて、自由に生きようよ!というような発想が巷では流行っています。

私自身もツイッターやフェイスブックでよく見かけますが、ホリエモンやイケハヤ氏などのインフルエンサーを筆頭に、会社員なんかで人生を終えるのはもったいない!毎日、満員電車なんて何が楽しい?人に雇われず、自分で稼いで生きる人が素晴らしいと声高に叫んでいます。

私も公務員をやっていて、はっきり言って自分の思い通りにならないことばかりだし、自分のやりたい仕事もできない、昇任試験に落ちたりや、あんまり楽しくないと思うようなことが多くあります。そのたびによく、起業やフリーランスの人たちは腕一本でのし上がるなんてかっこいいよなー。それに比べて、公務員なんて、ちっぽけだよなーって思い、脱サラに憧れました。そう思う人は世の中に多いでしょうし、ツイッターなどを見ていても、自由に好きなことで生きようと吹聴している人はかなりいます。

また、テレビに出るている評論家や、政治家なども、ベンチャー育成で世界と戦おう!などと、起業家人口を増やすような施策や支援を推進していたりします。

私も現にサラリーマンをやっていてつらいことがあると、こういった考えにあこがれを抱き、流されそうになりましたが、皆さんちょっと待ってください!

安易に起業するのは本当に正しいのでしょうか??起業するための準備や想定はきちんと考えたうえで、起業しようとしていますでしょうか?

サラリーマンとフリーランス(起業)の比較

ユーチューバーやフリーランスでバリバリと稼ぐ姿を見て私もああなりたい!と安易にフリーランスになるのは大変危険と言わざるを得ない理由をこれから説明していきます。

経済的な面でいうと、データではっきりと示されていますが、さまざまなデータを見ると平均して フリーランスの年収は300から350万円程度とされています。

これが正規雇用の会社員の平均年収はというと500万円程度とのことです。

サラリーマンとフリーランスで月にして10万円以上の給与差が出てくるということですね。フリーランスは最初はほとんど稼げないというのが普通です。

よくツイッターでプロフィールを盛り盛りにして、「1か月で月収100万円達成しました!」とか「アフィリエイトで年間5000万稼いでいます」とか「私が儲かった方法教えます」的なことを書いている人がいますが、あれはたいてい嘘です。良い側面しか書いていなくて、訪れた人に情報商材売りつけるっていうのが関の山です。

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180802_1.html

実績が元々あったり、公認会計士、弁護士資格があるとか、プログラミングスキルがあるとか、技術職でエンジニアとして働いてたとかそういった特別な能力がある人が、フリーランスになるのは別ですが、文系の知識しかないような人が、いきなりフリーランスになった場合に、取引先が構築されていたり、仕事がすでにあるというのは極めて稀なことです。

自分でまずは仕事を探す。仕事を創る。というところから始めないといけません。

仕事を作る大変さ

なおフリーランスは初期の頃は安い値段でも受けていくことで、実績や信用を作っていくことが必須であり、なかなか儲けが出ない時が続くでしょう。

サラリーマンであれば、新卒で採用された場合、研修期間であっても、お金がもらえますし、3ヶ月くらい研修だけしかしてないのに、夏のボーナスが貰える所までありますからね。

実際私は新卒採用で、研修所で同期とわいわい楽しんでいるだけで給料がもらえました。

サラリーマンであれば仕事は上から降ってくるので、放っておいても、やることはありますし、お金がもらえるます。給料を捨ててでも、仕事を取らなければいけないフリーランスとは真逆です。

学生の方々はほとんどがお金を稼ぐとなると、バイトとかしかしたことがないと思いますので、お金をつくっていくという作業がわからないんですよね。

お金を自分の力でゼロから生み出すというのは非常に大変な作業です。

私も、もともとそうですが、日本人って自分で何かを作っていくというよりも与えられた課題を解くという教育をだいたいの人が受けています。学生のころって毎日宿題はありましたよね?あんな風に与えられた課題をこなさなければいけない教育は、日本特有のものです。

そして、フリーランスには最低賃金などがないです。ランサーズとかクラウドワークスとかフリーランスが仕事をもらうサイトがいっぱいありますけれども、そこではさまざまな仕事が期待されており、時給で換算すると、途端に時給100円とかになってしまうものがよくあります。

これは雇ってるわけではありませんし能力によっては短い時間で済ませることができるので、低賃金と言う概念が通用してないんですね。

こうやって時給換算300円の商材も受注しているフリーランスの人にも会ったことがあります。

仕事が全くないよりは、安くても受注したほうがいいですし、最近はデザイナーやライター志望のフリーランスが多いため、相場の価格が下がっているのは容易に想像がつきます。

現在、東京都の最低賃金なんて985円ですからそれよりも給料が低くなってしまうフリーランスはたくさんいるでしょう。

給料が年齢に応じて上がっていくサラリーマンとは違います。

なまけ心のある人はフリーランスは難しい!?

また、会社員って、あまり勉強しなくてもなんとかなりますよね?(私は社会人になってからは少なくとも勉強に「迫られた」ことはありませんでした。自分で自主的に資格を取ったりはしましたが。)

会社員が一日に勉強する時間は平均で10分足らずといわれています。
70%の会社員は1日に何も勉強しないと答えているんですね。

確かに、私もそうですが、放っておけば、会社員って仕事が降ってきますので、一度覚えてしまえばその応用でなんとかなったりして新しい分野について学ばなくても給料が上がっていくという場合がありますので、会社に入ってさえしまえば、何とかなるって言う場合が多いんですよ。

これがフリーランスだと常に自分で勉強し続けて新しい知識を身に着け、スキルを上げていかないことには給料が増えることは全くありません。

フリーランスに頼む側からしたら、20代でも40代も全然関係なく、クオリティが高く、スピードが速い人に頼みたいでしょうからね。

そのためフリーランスは給料が自動的に上がらず能力が低い人が延々と低賃金というのが厳しい点ですね。

フリーランスは、時期などにより、受注が減る可能性もあります。

サラリーマンであれば普通に仕事していれば、給料が次の年に半分になることなんてありえないですけれども、フリーランスはあり得ます。

ネットでビジネスしている人が、ひょんなことで炎上して、たたかれて、アクセスが急に集まらなくなることだってありますし、突然グーグルさんから、ペナルティーを受けることだってあり得るでしょう。

サラリーマンは研修充実

最近の会社というのは非常に研修制度が整っています。
企業の良いところとして何のスキルもないひよっこを新卒で採用してくれるというところがあります。

アメリカとかは育てるというよりかは、一定の仕事をしてもらうという面が強く、すでにスキルがある方を採用しているという部分が大きいです。

要は会社に入ると研修として社会人のマナーや文書の書き方など仕事上のスキルを教えてもらったりチューター制度として先輩が手取り足取り教えてくれるところもあります。様々なベテラン社員の仕事を間近で見ることができます。非常に効率的に成長するように会社が考えてくれてます。

これがフリーランスだとすべて自分で何とかしなければいけません。しかも 、会社の場合、研修を受けている時間でさえ給料がもらえる一方、フリーランスがセミナー研修を受ける時は当然ですが、自腹を切って参加しなければいけないです。最初の頃は能力の成長に関して非常に効率が悪いと言えるでしょう。

能力が低い人でも生きていけるというのがサラリーマンの世界です。出世は望めないかもしれないですけれども 、法制度上日本の会社というのは非常に解雇がしづらくなっていますので、 犯罪でもしなければ普通に定年まではお金がもらえるんですよね。
フリーランスであれば能力が無い場合はすぐに切られます。

突然病気になったり怪我したりした時フリーランスはきつい!?

保険など、福利厚生の観点などから考える人は少ないかもしれません。

サラリーマンで働いていれば、勝手に健康保険などに入って、給料から天引きされて、医療サービスを受けたり退職後は年金として支給されたりしますが、フリーランスはそれらがありません。全部自分で、国民年金や国民健康保険料を支払い、自分で年金も積み立てなければなりません。

しかも、自営業者などの、保険料はリスクに応じて相対的に高くなっており、けがや病気で入院した際にも、会社の補助制度のようなものも一切使えません。医療費の補助なども受けずらくなるので、稼いだお金も、きちんと貯蓄して、突然の病気やけがに対応できるようにしておかなければなりません。

こういったこともきちんと考慮して、考えていますでしょうか?

また、会社員は住宅の補助がある場合も多いです。家賃の補助をしてくれる場合もあるでしょうし、借り上げの社宅に非常に格安で住める場合もあるでしょう。

私もいろいろな地域で働いた経験がありますが、その土地で一番いい場所に、月1万円くらいで住ませてもらっていたりしたこともありました。3LDKくらいの部屋に、1万くらいで住んでいる同僚もいました。

一時の憧れや現実逃避から判断していませんか?

まあいろんな選択肢があるのはいいことだと思うんですが、やっぱり起業やフリーランスってリスクが大きいと思います。

最近の若い人に起業させようとする風潮はそれほど褒められたことではないし、無責任なことだと思います。起業したい人はするし、いい商品はだれが作ろうが売れるし、外野がとやかく言うのはおかしいと思います。

それなら、おそらく、ぷー太郎とか無職のほうが別にリスクないような気がします。

コネクションがないのに、無理にカッコつけて起業するよりは、別の手段で、資格とったりだったりとか社会勉強するとか、もうちょっと自分の能力を高めていったほうがいいんじゃないかなと思うんです。そのうえ、コネを作って起業すればいいと思うんです。

本当に起業がしたいと思う、あるいは自分が起業に向いていると思うのであれば、起業を考える中でそういう勉強っていうか、自分で力を上げるということを自然にやるんじゃないのかなと思います。

大学出ても就職先がない時代だとか、高学歴でも就職先が無いとかよく言われます。だから、レールに乗っているくらいなら、大学辞めてでも起業すればいいじゃないかみたいなことが言われてますけど、本当にその選択肢は正しいんでしょうか?

とくにやりたいことがなく、ブログでアフィリエイトやりますとか、グーグルアドセンスやりますとか、ユーチューバーになりますとか、ボイシーで発信しますとか、誰でもできるようなことしかやりたいことが無いのであれば、無理してフリーランスやらなくても、一回就職した方が身のためです。会社に入らなければできない経験とかは必ずあるので、それを経験してからでも遅くないと思います。

とりあえず就職するのであれば、変に選びさえしなければ、採用してくれる企業はいっぱいありますし、なんなら、私がやっている公務員なんかは、ちょっと勉強すれば、だれでもすぐになれますよ。

どうしてもやりたい人はやればいいですが、巷であふれるフリーランス最高!という人たちの中で、本当にやりたくてやっている人は何パーセントいるのでしょうか?見栄やプライドのために虚勢を張って実は苦しい生活をしている人もいるのではないでしょうか?

会社辞めてフリーランスをやって、事業が当たればいいですけど、倒産する企業や、自己破産する人は毎年結構な数出ているわけで、「みんなやらないだけで、とりあえずやればできる!」と言っている人たちは無責任な気がします、

向き不向きがあるので、きちんと自分を見極める必要があるので、若い人たちはあんまり焦らずに一回立ち止まってよく考えましょう。

なので、「とりあえず起業」は絶対にしない方がいいと思います。